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いえ…先日の裏熊野併せに触発されて…
自分、文才皆無なのに書こうとする無謀な輩です(汗)
しかも♂×♂なので苦手だったり将臣や知盛にNLとして心酔している乙女は回れ右。
R指定な内容ではありませんが…舐められてます(←耳ですよっ!何かを想った人は自己申告)
サイトの"幻影"にUPしてもよかったけど…何せ裏熊野は初だし…
将臣と知盛が表現できているのかがスーパー不安…(迷)
再度言います。
文才無いのに無謀なチャレンジしてごめんなさい(;>_<;)
苦情その他はコメントへ・・・(((=ω=)))ブルブル
変な興味のある方だけ続きをどうぞ…
***** side 将臣 *****
熊野に着いてから、川の氾濫とやらで本宮への道を断たれていた。
時間は惜しい…が、こればかりは自分の力でどうにかなるわけでもなし。
「このまま宿に居ても、身体鈍っちまうなぁ。」
伸びをして肩をまわす。
ふと、目の端に映った銀髪と背中。
「・・・と~も~も~り~っ」
暇だというので共に連れてきた知盛は、一向に進展のない状況を良いことに日がな一日、部屋で横になっている。
今も、名を呼んだにも関わらず反応すらない。
(コイツ、本気で寝てるのか?)
特に気にしたことも無かったが、どんな表情をして寝ているのか気になった。
(マジックでもあれば面白いんだけどな…)
そっと音を立てぬように床を踏み、寝入る人物の頭上から回り込んで覗き込むと…
「っ!」
冷ややかな表情を更に冴え冴えと見せる瞳も今は閉じ、
流れる銀髪の前髪に見え隠れする長い睫が頬に影を落としている。
同じ男には到底思えないような白い肌、
すっと紅を一本引いたような薄い唇が微かに微笑んで見えて…
慌てて身体ごと視線を背け、口元を手で押さえる。
(…何だ…今のは…)
得体の知れない熱が、まるで水面に墨を一適垂らした様な広がりを見せる。
自らの掌を広げ凝視し、暫くそのまま固まっていた。
「…何を、している。」
肩に柔らかな熱を感じたと同時に、耳元で声がした。
「うっわぁっ!!」
余りにも驚きすぎて、素早く壁に背を預けて振り返った。
其処には未だ眠そうな知盛。
「いつ起きたんだよ…」
俺の質問に暫く口を閉ざし、漸く返ってきた言葉は
「目を開いたのはついさっきだが…起きたといえば…お前が俺を呼んだ時、か。」
(コイツ!気付いていながらタヌキしやがったな!?)
「何やら…近づく気配もしたのでな。何を仕掛けてくるつもりなのかと思っていたが…」
まさか、"お前の寝顔に見惚れていた"なんて口が裂けても言えない。
当初の目的だった行動をそのまま告げてやった。
「声掛けても起きねーから、どんな面して寝てんのかと思っただけだよ。」
「…ほぅ。 …して、俺の寝顔は如何だったのだ?兄上。」
自分の身体に微かな熱が戻るのを感じながら、先ほどより近くにある相手の瞳から逸らさずに告げる。
「お前は、寝ている時のほうが柔らかいな。」
その言葉が意外だったのか、微かに目を見開いたが…次にクックッと笑い
「"柔らかい"…と? 珍しい例えだな。」
言いながら更に身体を近づけてくる知盛に、気付いた時には遅く…
しなやかな指先が首筋に、もう一方は肩に置かれ
「そういう、言葉は…褥を共にせんと…分からぬのでは…ないのか?」
ピチャッ
耳朶に感じる濡れた音と熱く柔らかな感触。
一瞬でも…感じてしまった…不覚っ!
「どっ どういうつもりだ知盛!俺は男になんざ興味はねぇぞっ!」
慌てて知盛の包囲網から抜け出し、舐められた耳を押さえる。
「……。」
俺の様子を一瞥し、無言でどこかへ消えた。
俺はといえば…脱力だ。
「っはあぁぁ~」
結局、考え付いた答えは
「俺…欲求不満か?」
***** side 知盛 *****
面白い。
将臣のあの反応、少なからず俺に欲情したのだろう。
クックッと一人笑みながら考える。
どうやら暫くは退屈をしないで済みそうだ。
「お前から、俺を欲しろ…将臣。」